今さら聞けない Cookie(クッキー)規制の基本について
皆さん、 Cookie(クッキー)規制についてご存知でしょうか。
個人情報保護の動きが高まる中、「Cookie廃止」といった言葉を耳にすることも増えてきました。
今回は、そもそもCookieとは何か、わかりやすく解説します。
Cookie(クッキー)とは?
サイトに訪問したユーザーの情報を一時的に保存する仕組み、あるいはその保存された情報
のことです。
ウェブサイトでCookie(クッキー)を使った仕組みとしては
・ログインID・PWの保存
・ECサイトのカート情報やお気に入りの保存
・興味関心へのターゲティング広告
・ユーザーのサイト上の行動をトラッキングするアクセス解析ツール
などがあげられます。
ファーストパーティCookie (1st Party Cookie)と
サードパーティCookie (3rd Party Cookie) の
違いについて
Cookieには、以下の2つの種類があります。
・ファーストパーティCookie:ユーザーが訪れたサイトが発行したCookie
・サードパーティCookie:ユーザーが訪れたサイト以外が発行したCookie
この違いが少し分かりにくいのですが、区別するポイントは「今みてるサイトが発行しているか」です。
参照サイト:https://adrim.co.jp/adma/
上記図のようにCookieがサードパーティかファーストパーティかは相対的なものであるため、今見てるサイト(ドメイン)が発行してるCookie以外はサードパーティCookieになります。
例えば、御社のサイトで発行されたCookieであっても、他サイト(ドメイン)で使われるとそのクッキーは「サードパーティクッキー」になるという仕組みです。
なぜCookieに規制がかけられてしまうのか?
このような施策を取ることになった理由は、プライバシーの侵害や情報漏えいなど、個人情報保護への対応が必要になったためです。
ユーザー視点で見ると、クッキーによる情報収集は、行き過ぎた個人情報の収集や追跡(トラッキング)が行われているともいえました。
その点で、Appleのブラウザ「Safari」では、すでにクッキーを規制しています。
他にも「Mozilla Firefox」では、プライバシー関連の機能を強化しており、クッキーなどの追跡技術を遮断する技術に開発リソースを割いているといいます。
そもそも、クッキー規制で大きな影響があるといわれているのはなぜかというと、以下のグラフからも分かるように、日本のブラウザのシェアではChromeが5割ほどを占めているからです。
そのため、サードパーティークッキー規制による影響もChromeユーザーが多い分、大きくなると考えられています。
参照サイト:https://shiftasia.com/ja/column/
まとめ
本記事では、Cookieの基本知識、Cookie規制についてご紹介しました。
これだけ動向が注目されているのは、「Safari」の日本国内のモバイルブラウザのシェアが6割を越えるほど、日本はiPhoneユーザーが多いためです。
また、プラウザシェアでいくとPCも含めた日本国内のブラウザシェアでトップとなるChromeの動向も無視できません。
個人情報保護の動きについては今後も解説いたしますので、是非チェックしてみてください。